伝承館来館50万人到達しました
伝承館は令和8(2026)年8月12日(水)、来館者が50万人に到達し、式典を行いました。
50万人目のお客様は大阪府の清水さんご家族です。福島県石川町出身の妻と、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後に生まれた2人の娘さんと来館されました。高村館長と双葉町の森副町長があいさつし、ご家族に記念品を贈りました。
今後も震災の地震、津波、原発事故という、未曽有の複合災害について伝え続けてまいります。
ご夫妻は、成長した娘さんに福島のことを知ってもらおうと来館されました。
順也さんは「7月に仕事で大熊町の学び舎ゆめの森を視察し、伝承館にも 立ち寄ったが休館日だったため、ぜひ来たかったんです。震災と防災を勉強でき、妻の地元でもあるため、子どもたちに知ってもらおうと来館しました」と話していました。
妻の瑠里さんは震災と原発事故当時、大阪におり、報道で福島の被災の様子を見守っていました。ご実家が原発事故による避難者を受け入れるなど、関わりをもっていましたが、故郷が大変な目に遭っている映像などを見るのはつらく、勇気を出して訪れたといいます。西田敏行さんのナレーションや展示を見て、こみ上げるものがあったといい、「ようやく来ることができてよかったです」と涙をぬぐいました。
長女の結葵さんは「震災と原発事故は私がまだ生まれていないときのできごと。福島の一面を知ることができてよかった。復興できることを願っています」と激励していただきました。
次女の詩楓さんは、小学校の宿題に自由なテーマでの新聞づくりがあり、「福島新聞」を制作中。「感情が動く展示もあった。早く復興してほしい、という思い。勉強になった」と感想を伝えてくれました。「新聞づくりに生かせそうですか?」と尋ねると、笑顔でうなずいてくれました。
式では、高村昇館長が「伝承館ができた2020年9月20日ごろは周りに双葉町産業交流センターくらいしかありませんでした。今は福島県復興祈念公園があり、ホテルや企業も立ち、様変わりしました。開館から丸6年を前に、来館50万人に到達しました。来館者やスタッフ、関係者の皆さんのおかげです。私がいる長崎の隣でも最近、熊本地震がありました。災害は必ず起きます。福島は地震と津波に加え、原発事故を含む世界で唯一の複合災害が起きた場所です。教訓を伝えるのは重要なミッションです。今後もこのミッションを果たしていくので、応援をよろしくお願いします」とあいさつしました。
森隆史副町長は「双葉町は居住人口が270人ほどです。震災前の7140人と比べて、まだ3%ほどしか戻っていないことになります。町にとって人口は重要です。伝承館の近くには5月に福島県復興祈念公園、6月には大型のホテルができました。記念品にはそのホテルのペア宿泊券も入っています。交流人口の拡大の中心となるのが伝承館だと思っています。震災と原発事故という複合災害について、伝承館とともに記憶をつむいで、復興に向けて歩んでいきます。これからも双葉町に足を運んで、応援をしてください」と述べました。
記念品の贈呈が行われ、高村館長は伝承館ガイドブック、オリジナルアロハシャツ、防災バッグを手渡しました。森副町長は双葉だるま、浅野撚糸タオルセット、フレックスジャパンのオーダーシャツチケット、ホテルFUTATABI FUTABA FUKUSHIMAのペア宿泊券を手渡しました。
順也さんは「また双葉を訪れ、ホテルに絶対来ます」と笑顔を見せていました。