6月21日 相馬農業高校で近畿大学田中先生の特別講義が開催されました!

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相馬農業高校では現在東北では初のポリエステル媒地による、トマトの栽培にチャレンジしています。今回はポリエステル媒地による栽培に大変お詳しい、近畿大学の田中尚道教授を学校にお招きし、生徒の皆さんが直接御指導をいただきました。
まずは座学にてトマトについて基本から詳しく教えていただきました。その後、ポリエステル媒地の優れた点についても丁寧に解説いただき、「みんなの普段着ている運動着なんかを再利用してできるんですよ。」との先生のコメントに、生徒さんたちは改めて感心している様子でした。
座学の後は、植物工場の中で自分たちが栽培しているトマトの葉や果実を見ながら、先生に解説をしていただきました。
今年度より利用が開始された相馬農業高校の植物工場は、ICTを活用し肥料や水やりを自動的に行ってくれる先進的な農業が実践できる施設となっています。
田中先生からは「トマトをよく見ることが大事です。そうすることで変化に早く気付くことができます。また、例えば下の葉を取り除くことは、収穫量に関係はしないが、糖度や旨味などに影響すると言われています。」など、ICT機器だけに頼るのではなく、手をかけることの大切さも教えていただきました。

受講した生徒さんは「全てが勉強になりました。葉の異常について今まで自分で思っていた原因とは違うことがわかり、これからの課題研究に活かしていきたいです。」とおっしゃっていました。

ICT農場でポリエステル媒地を活用したトマトは、月に一度、学校で開催される『相農ショップ』にて販売され、一般の方も購入することができます。

ポリエステル媒地については こちら をご覧ください。

最先端設備と技術を活用し、福島の農業の復興と食の未来を担う相馬農業高校の活躍が、今年も期待されます!

近畿大学 田中尚道教授
熱心にメモをとる生徒さんの様子。
実際にトマトを見ながらご指導頂きました。
ポリエステル媒地でパプリカの栽培も始まりました。
見事に実ったトマト。
実習後収穫したトマトを販売するため相農ショップの準備をする様子。