磐城高校が廃炉・イノベーション現場見学ツアーを実施しました。

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8月7日磐城高校の生徒が福島イノベーション・コースト構想について理解を深めるために、JAEA楢葉遠隔技術開発センターなど相双地域4ケ所の廃炉・イノベーション現場見学ツアーを実施しました。
廃炉作業に不可欠なロボット等の遠隔技術の実証試験を行うJAEA楢葉遠隔技術開発センターでは、ロボットの遠隔操作を少し苦戦しながら体験し、廃炉作業に必要なロボットの能力等について学びました。また福島第一原子力発電所の原子炉建屋内にいるような感覚で作業計画や訓練が可能な没入型バーチャルリアリティ(VR)システムを体験し、そのリアルさに感心していました。リプルンふくしまでは、多彩な5つの展示ゾーンで、特定廃棄物の埋立処分事業の概要や必要性、安全対策等について体験しながら学ぶことができました。福島エコクリート㈱では、浜通りに位置する火力発電所から発生する石灰岩をリサイクルして復興事業の土木資材を提供していることや避難解除区域における新規雇用に貢献していることなどの説明に目を輝かせて真剣にメモを取る姿が見られました。最後に、陸海空ロボットの研究開発拠点である福島ロボットテストフィールドでは、ドローン試験施設としてドローン物流の先導実証を実施していることや、ロボット関連企業の新たな進出・工場立地が進んでいることを学んだ後に、トイドローンの操作体験や大型ドローンの飛行を見学しました。
これらの4施設での学びや体験を通して、生徒さんは福島イノベーション・コースト構想の理解を深めることができました。そして浜通りで行われている廃炉や復興の現状を理解し、課題を発見するきっかけとなったようです。

■JAEA楢葉遠隔技術開発センター

バーチャルリアリティシステムを体験。
ロボットの遠隔操作体験です。

■リプルンふくしま

熱心に説明を聞いています。
体験しながら理解できる展示です。

■福島エコクリート株式会社

真剣にメモを取っています。
ORクリートの製造過程を見学。

■福島ロボットテストフィールド

トイドローンの操作体験です。
大型ドローンに興味津々です。