東日本大震災・原子力災害伝承館 館長ごあいさつ
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令和2年4月1日付で、東日本大震災・原子力災害伝承館(伝承館)の館長を拝命いたしました、長崎大学の高村昇です。
私は、2011 年の東京電力福島第一原子力発電所事故直後から福島県に入り、県民の皆様に放射線被ばくと健康影響について、科学的な見地から説明を行ってきました。またその後は事故によって避難し、 その後いち早く帰還を開始した川内村や、隣接する富岡町の復興支援にも携わってきました。
この 9 年間、福島県の方々は地震、津波そして原子力災害からの復興、という極めて困難なミッションに向き合ってこられました。今夏に開館予定の伝承館は、福島県の皆様が復興に向き合ってきた「証」を、アーカイブ(資料)として収集、保存、展示する予定です。さらに伝承館は、福島の過去から未来に亘って得られる様々な知見を、国内外の方々が学ぶことができる「知の交流拠点」としての役割を果たしていく予定です。伝承館はこのような活動を通じて、現在福島において取り組まれている「福島イノベーション・コースト構想」の一翼を担っていきたいと思います。今夏の開館後、多くの方にお越しいただくことを楽しみにしています。