『廃炉』

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国内外の英知を結集した技術開発

浜通り地域等の復興に必要不可欠な廃炉を進めるため、国内外の英知を結集し、研究開発と人材育成を進めるとともに、取組の効果を産業面にも波及させ、浜通り地域等に産業の集積を図ります。

楢葉遠隔技術開発センター

原子炉建屋内部の作業計画の検討・訓練等を可能にする楢葉遠隔技術開発センター

日本原子力研究開発機構(JAEA)では、廃炉作業等に必要な技術開発を進めています。その中の一つとして、福島第一原子力発電所の現場にいる感覚を、VR技術を用いて体験できるシステムを提供しています。このシステムを通じて、原子炉建屋内部の作業計画の検討・訓練等を行うことが可能です。

VRで原子炉格納容器内を体験(楢葉遠隔技術開発センター)
楢葉遠隔技術開発センター全景

大熊分析・研究センター

廃炉を進めるための分析を行う大熊分析・研究センター(大熊町)

放射性物質分析・研究施設第1棟は、廃炉を進めるために、事故で発生したガレキ類、焼却灰、水処理二次廃棄物等の分析を行う施設です。2020年度末頃の運用開始に向け現在建設中です。

大熊分析・研究センター

廃炉国際共同研究センター(CLADS)

国内外の英知を結集する拠点 廃炉国際共同研究センター(CLADS,富岡町)

国内外の大学、研究機関、産業界等の人材が交流できるネットワークを形成しつつ、産学官による研究開発と人材育成を一体的に進める体制を構築して、原子力発電所の廃止措置を推進します。

廃炉国際共同研究センター

取組事例紹介

廃炉ロボットシステムを応用した技術開発

(株)エイブル

(株)エイブル(本社 福島県双葉郡大熊町)は、福島第一原子力発電所の長さ120mもの排気筒の解体工事を、遠隔操作によるロボットシステムを利用して行っています。これまで蓄積してきた知見を活かし、廃炉における応用的な作業を担うだけでなく、ロボット活用の分野をますます広げています。

参考:安全性向上への取組 (東京電力ホームページ、廃炉作業の状況)

 

福島第一原発1、2号機の共用排気筒の切断作業
共用排気筒(約120m)の上半分約60mを切断する作業を完了(2020年4月29日 東京電力発表)
作業従事者の子どもたちが描いた絵でラッピングしたバスを、遠隔操作室 として利用しています

廃炉関連ビジネスへ地元企業の参入を促進

廃炉関連産業の発注側企業等と参入意欲のある地元企業とのマッチング会及び個別マッチングを通して、参入のきっかけをつくる等の支援を行っています。

参考1:福島イノベ構想HP>具体的取組「産業集積」、廃炉関連ビジネスのマッチング

参考2:復興と廃炉の両立に向けた 福島の皆さまへのお約束(東京電力ホームページ、2020年3月27日)

業務のイメージ
2019年12月に富岡町で開催した「廃炉関連業務トライアルマッチング会 」より、全体説明会
同、個別マッチング会

廃炉を担う人材育成

廃炉創造ロボコン

文部科学省が福島イノベ構想をもとに2016年から毎年開催。廃炉をイメージしたロボットの製作を通じて、学生の廃炉に関する興味の喚起と創造性の涵養を図ります。会場は日本原子力研究開発機構(JAEA)楢葉遠隔技術開発センター(福島県、楢葉町)

開催時の様子
参加した福島高専生

地元高校生の廃炉作業体験

福島県立原町高校生(南相馬市)