俳優・辰巳琢郎さん来館 11月6日のトークセッション出演

11月6日(土)に開催される伝承館イベントで、トークセッションに登壇する俳優の辰巳琢郎さんが来館しました。

小林孝副館長の案内で館内全体を見学しました。東日本大震災の津波で潰れた消防車両や、基礎ごと流された郵便ポストなどを眺め、津波の威力に改めて驚いた様子でした。

福島県浪江町の沿岸部に、甚大な津波被害を受けた請戸小学校があり、伝承館からその姿を眺めることができます。辰巳さんは同校出身の職員に、津波からどのように避難して助かったのかを直接質問していました。

東京電力福島第一原発事故については、事故が起きた原因や、県民避難の状況を小林副館長に詳しく尋ねていました。長期避難の影響で野生動物に荒らされた住居の様子を示す資料や、震災前に双葉町内に設置されていた原子力広報看板にも関心を持って見学されていました。

 

辰巳さんは見学後、

「素晴らしい施設です。知らなかったこと、考えさせられたことが沢山ありました。1人でも多くの方に来ていただきたいですね。3.11のことを記憶に留め、未来につながるよう、発信しなければと思いました。」

と語っていました。

辰巳さんは震災前に会津若松市観光大使を務め、震災と原発事故後に「あったかふくしま観光交流大使」として活動するなど、福島県との深い縁があります。福島の復興が着実に前に進む姿や、食の安全性の確保に関する取り組みなどの情報発信をしてこられました。

■被災地支援や地域づくり語る

11月6日(土)のトークセッションでは、辰巳さんは高村昇館長やフリーアナウンサーの小野寺彰子さんと登壇します。「3.11の経験とこれからの地域づくり」をテーマに、被災地支援や「食」を通じた地域づくり等について語ります。定員40人(先着順)で事前予約が必要です。YouTubeでライブ配信もあります。

イベントの詳細は特設サイトHP:https://densyoukan-event2021.comをご覧ください。