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伝承館の基本理念BASIC IDEA

世界初の甚大な複合災害の記録や教訓とそこから着実に復興する過程を収集・保存・研究し、
風化させず後世に継承・発信し世界と共有することは、被災を経験した人々の共通の想いです。
「東日本大震災・原子力災害伝承館」では、特に福島だけが経験した原子力災害をしっかり伝えることとし、
以下の3つの基本理念を掲げます。

01

原子力災害と復興の記録や教訓の
「未来への継承・世界との共有」

02

福島にしかない
原子力災害の経験や教訓を生かす
「防災・減災」

03

福島に心を寄せる人々や団体と連携し、
地域コミュニティや文化・伝統の再生、
復興を担う人材の育成等による
「復興の加速化への寄与」

館長ごあいさつMESSAGE

令和2年4月1日付で、東日本大震災・原子力災害伝承館の館長を拝命いたしました、長崎大学の高村昇です。

私は、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故直後から福島県に入り、県民の皆様に放射線被ばくと健康影響について、科学的な見地から説明を行ってきました。またその後は事故によって避難し、その後いち早く帰還を開始した川内村や、隣接する富岡町の復興支援にも携わってきました。

2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故から、間もなく10年を迎えようとしています。この10年間、福島は地震、津波そして原子力災害からの復興、という極めて困難なミッションに向き合ってきました。

2020年9月に開館した伝承館は、福島が復興に向き合ってきた「証」を、アーカイブ(資料)として収集、保存、展示することを目的としています。さらに伝承館は、福島の過去から未来に亘って得られる様々な知見を、国内外の方々が学ぶことができる「知の交流拠点」としての役割を果たしていきたいと考えています。またこのような活動を通じて、伝承館は「福島イノベーション・コースト構想」の一翼を担っていきたいと思います。

スタッフ一同、伝承館で多くの方にお目にかかることを楽しみにしています。

東日本大震災・原子力災害伝承館 館長 高村 昇

組織およびアテンダントORGANIZATION & ATTENDANT

組織図

東日本大震災・原子力災害伝承館アテンダントスタッフ

渡邉 舞乃

出身地:南相馬市


震災当時は、南相馬市内の小学校の3年生でした。その後山形県で3年間の避難生活を送り、中学入学に合わせて地元に戻ってきました。震災当時の自分が感じた不安や不満、そこから得た貴重な経験と、地域復興を考え様々な事業に取り組んだ高校時代の経験を活かし、震災の出来事を風化させず後世に伝え続けたいという思いから伝承館スタッフになりました。笑顔をモットーに来館されたお客様一人一人に丁寧な対応を目指します。

遠藤 美来

出身地:いわき市


震災当時は、いわき市内の小学3年生でした。今年3月に地元の高校を卒業、高校生活で学んだことの経験を生かすため伝承館スタッフになりました。東日本大震災を風化させず、私より若い世代の方に学んでもらい教訓をつないでいける伝承館にしていきたいです。

泉田 淳

出身地:双葉町


震災当時は、伝承館近くの双葉町両竹の自宅に住み、南相馬市立大甕(おおみか)小学校に教頭として勤務しておりました。今年3月に双葉町立双葉南小学校長を退職し、4月から東日本大震災・原子力災害伝承館に勤務しております。震災で亡くなられた方々の無念さや原子力事故による避難の辛さを多くの方に伝えていきたいと思います。

横田 善広

出身地:浪江町


震災当時は、双葉町立双葉北小学校の教頭でした。その後、楢葉北小学校、富岡第2小学校の勤務を経て、今年の3月に避難先の田村市立瀬川小学校長を退職し、浪江町の自宅に戻ってきました。少しでも故郷に関わることのできる仕事として伝承館スタッフになりました。来館者にとってわかりやすい説明を心がけていきたいと思っています。

門馬 正典

出身地:相馬市


震災当時は、双葉警察署で警察官として勤務しており、行方不明者の捜索等を行いました。その後、南相馬署で地域係長として仮設住宅訪問等を行い、今年3月に相馬署で退職後4月から伝承館のスタッフとして勤務しています。震災の経験や教訓を多くの方に伝えていきたいと考えております。

平本 謙一郎

出身地:神奈川県横浜市

※英語通訳対応可


2011年3月横浜で被災。その後インドから派遣された国際緊急援助隊の同行通訳として、宮城県女川町で行方不明者の捜索に従事。2019年4月いわてTSUNAMIメモリアル解説員。2020年4月から東日本大震災・原子力災害伝承館スタッフとして勤務しております。現在は福島県浪江町に住んでおり、今後は東日本大震災の経験、津波災害および原子力災害の恐ろしさ、国内外からの支援について、来館者に伝えていきたいと思っています。

渡辺 昌子

出身地:浪江町


震災当時は、大熊町職員として町民とともに田村市へ避難し避難所対応に当たりました。その後、会津若松市にて役場業務再開となり、会津を拠点として、県内外へ避難された町民の現況確認及び避難先自治体との連絡調整等を行いました。H24年に大熊町役場を退職後、県外へ避難していましたが、大熊町に復興拠点ができたことから今年3月に故郷に戻りました。帰還困難区域が残る現状、原子力災害は過去の出来事ではなく、現在進行形の出来事であることを、少しでも来館者の心に残る案内をしたいと考えております。

施設概要OVERVIEW

施設概要 展示施設
施設の設置場所 双葉郡双葉町大字中野地内
延べ床面積 延床面積 5,256㎡(1F:約2,675㎡、2F:2,358㎡、3F:195㎡)
構造・規模 地上3階、鉄筋コンクリート構造(一部鉄骨造)
駐車場利用可能台数 大型バス:10台、普通車111台
主な機能 プロローグシアター、展示エリア(常設・企画)、ワークショップ室、研修室(120名収容可能)、資料閲覧室 等

施設沿革HISTORY

平成27年3月31日 国の「イノベーション・コースト構想個別検討会」の中間整理において、福島県でのアーカイブ拠点に関するの研究会の立ち上げを指示
平成27年4月~8 福島県において「東日本大震災・原子力災害アーカイブ拠点施設有識者会議」を設置、当該会議を5回開催〔施設の必要性の有無を検討〕
平成27年9月 本有識者会議において報告書をまとめ、福島県知事へ提出
平成28年6月~12月 福島県において「拠点施設基本構想策定に係る検討会議(4回)」を実施〔施設の具体的な規模や機能、立地場所等を検討〕
平成29年3月27日 福島県の「新生ふくしま復興推進本部会議」において「拠点施設基本構想」を決定〔立地場所や基本理念、展示スト―リー等〕
平成30年4月25日 福島復興特措法に基づく「重点推進計画」に認定〔施設の管理運営は、指定管理者制度に基づく福島イノベ機構での運営を検討すると明記〕
令和2年9月20日 東日本大震災・原子力災害伝承館 開館