企業紹介記事

福島SiC応用技研株式会社

『楢葉から世界へ』

〜SiC半導体製品で省エネルギー化を実現し地球温暖化対策に貢献〜

「SiC半導体の力で世界を変える」

代表取締役社長

古久保雄二さん

SiC半導体について教えてください

SiC半導体は化合物半導体と呼ばれています。オン抵抗が小さいので発熱が小さくなる。ですからエネルギー効率が改善できるので、省エネルギー分野でも活躍が期待されている半導体です。
デバイスの開発だけで30年ぐらいの期間を要しています。やっとその実用化が見えてきた、様々な応用ができるようになってきた、そのような段階の製品です。例えば電気自動車にSiC半導体を積もうとすると、非常にたくさんの半導体がいるわけです。まだまだSiCウエハの販売、生産が追いついていかないという課題が残っています。

SiC半導体の特徴的な応用事例を教えてください

例えば、シリコンカーバイド半導体を使って直流高圧電源、これを作るとコンパクトで電源容量の大きな電源装置、それを安価に作ることができます。その一つの応用事例がBNCTガン治療装置です。シリコンカーバイドで高電圧電源を作ることで、非常に安価でコンパクトにBNCT装置が実現できた。それが一番大きな特徴だと思っています。粒子線ガン治療装置、それに比べると10分の1以下のサイズが実現できます。
シリコンカーバイドというのは、ほぼダイヤモンドと一緒です。それを半導体としてウエハ化する。それは非常に難しい技術が必要です。現在、電源装置や電気自動車では、シリコン半導体が主に使われていますけど、それをシリコンカーバイド半導体に置き換えますとおそらくエネルギー効率が20〜30%改善されると思います。
電気自動車の場合が、一番わかりやすく燃費が20〜30%くらい改善される。もしシリコンを全世界でシリコンカーバイドに置き換えますと、全エネルギーの消費量が20〜30%抑えられるようなことにもなりますので、現在、問題化されている地球温暖化対策ですとかその有力な一つの手段になると思います。

福島で事業を行う強みを教えてください

イノベーション・コースト補助金(実用化開発補助金)ですかね。新規事業の立ち上げに対する補助制度が充実しているところが一番ありがたかったところですね。それともう一つ、事業立ち上げが成功しますと「震災復興」、我々の場合は雇用促進ですが、そういう形で復興に貢献できるところが、非常に気持ちがよくやりがいを感じる部分です。
シリコンカーバイドでのウエハの製造方法の実用化に向けて、弊社では、あと2,3年で量産を開始したいというような非常にチャレンジングなプランを立てています。この期間はかなり短いです。通常ウエハ量産事業の立ち上げは5年10年の話ですから、ぜひそんなスケジュールを実現させたいと思います。

福島SiC応用技研株式会社

所在地 〒979-0513
福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字仲丸1-7
ウェブサイト http://www.fukushima-sic.co.jp/index.html