福島イノベーション・コースト構想

農地所有適格法人ちーの

福島から、未来を耕す挑戦

東日本大震災と原発事故から10年以上が経過しても、福島県双葉郡浪江町及び相馬郡飯舘村では営農再開が進まず、農地の荒廃と担い手不足が深刻な課題となっていました。
その最大の要因は「意欲あるプレーヤーの不在」だと考え、私たちは2022年11月、農地所有適格法人「株式会社ちーの」を設立しました。浪江町を拠点に新しい農業の形を築き、日本の農業再生と環境保全を両立することを目指しています。
私たちの中心事業は、主食用米・輸出用米・酒米を生産する「お米農業」です。福島から日本の食料安全保障を支える存在であることを使命とし、効率的かつ持続可能な稲作に取り組んでいます。
広大なほ場を少人数で管理するため、直播栽培や超節水型稲作、農業DX、AI・衛星データを活用したアグリテックなど、先端技術を積極的に導入。省力化と高生産性を両立する新しい農業モデルを実践しています。
生産面積は2024年度20haからスタートし、2028年度には100ha、2035年度には1,000ha規模へと拡大を予定。 徹底した低コスト・低炭素栽培による「利益を生む環境保全型農業」を実現し、耕作放棄地に新たな価値を生み出すことで、地域の持続的な発展に貢献していきます。

『浪江ライスシフト』―リジェネラティブ農業から日本の食を守る―
福島から世界へ。
私たちは、再生可能で持続的な農業=リジェネラティブ農業を通じて、未来の食と地域を守り、新しい農業の可能性を発信しています。

(農地所有適格法人ちーの)

2025年の稲刈りが始まった福島県双葉郡浪江町エリア、約1.6haのほ場
2025年の稲刈りが始まった福島県双葉郡浪江町エリア、約1.6haのほ場
2025年にコンバインが2台体制になりました
2025年にコンバインが2台体制になりました
技術継承は現場で行っており、未経験者の育成を得意としています
技術継承は現場で行っており、未経験者の育成を得意としています
サポートスタッフも含めて2025年は6名体制
サポートスタッフも含めて2025年は6名体制


第1回「食と農をつなぐアワード」《食料の安定供給部門》で農林水産大臣賞を受賞。
「食と農をつなぐアワード」は、食と農をつなぐ優良な取組を行う企業・団体等を表彰する事業で、農林水産省が「ニッポンフードシフト」事業の一環として令和7 年度より創設した表彰事業。
農地所有適格法人株式会社ちーのは、双葉郡浪江町及び相馬郡飯舘村で耕作放棄地を再生するとともに、AI やドローン等を活用した適所施肥により農業と環境保全の両立を図り、水稲の生産を大幅に拡大していることが高い評価を受けました。


農業参入についてのお問い合わせ

公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構
産業集積部 農業参入支援課
TEL:024-581-6880 お問い合わせフォームは こちら