12日調査・研究部門活動報告会の概要

当館の2022メモリアルイベント「キオク ツナグ ミライ」の一環で、12日に調査・研究部門活動報告を行います。改めて日時のご案内をするとともに、報告の概要についてお知らせいたします。

▽ 日時
令和4年3月12日 13:00~16:00

▽ 内容
高村館長のほか、当館上級研究員の安田仲宏、関谷直也、開沼博が令和3年度の研究活動について報告します。

【各発表概要】

〇 館長 髙村 昇(長崎大学原爆後障害医療研究所)

「福島の環境と人をつなぎ、伝える」

今回は環境中のアーカイブ分析や伝承館語り部の分析、住民の放射線被ばくリスク認知調査を通じて福島の環境と人をつなぎ、伝える研究について報告します。

 

〇 上級研究員 安田 仲宏(福井大学付属国際原子力工学研究所)

「これまでの放射線防護対策のふり返り、現在、そして未来に」

各種事故調査報告書や地域の震災の記録から良好事例と問題点を抽出。反省すべき点を明らかにし、研究の方向性を検討。現状の対策に照らして改良すべき点を指摘。原子力防災の拠点として地元と連携し、伝承館から全国に、世界に発信する 研究活動を報告します。

 

〇 上級研究員 関谷 直也(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター)

「原子力災害の調査研究」

放射線のみならず、人の心理も見えないものだからこそ、調査など実証的研究を積み重ね、現状を明らかにしていく必要があります。被災住民の経年調査、地域の課題、若者の意識など、共同で継続している実証的な調査研究について、客員研究員とともに報告します。

 

〇 上級研究員 開沼 博(東京大学大学院情報学環)

「消えゆく記憶・記録のアーカイブはいかに可能か」

例えば、ここ11年にわたるSNS上の福島関連の言説をいまから収集しようとしても、そのコストや手間は想像以上にハードルが高いことがわかります。記憶・記録をいかに残すか報告します。

 

活動報告会チラシ

 

※ 活動報告会は定員20人。特設ホームページ( 東日本大震災・原子力災害伝承館 2022 メモリアルイベント (densyoukan-event.com) )で11日までの事前申し込みが必要です。YouTubeで生配信もします。