9月20日 開館2周年

東日本大震災・原子力災害伝承館は9月20日に開館2周年を迎えます。

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに起因する津波、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う原子力災害。当館は未曽有(みぞう)の複合災害を経験した福島県の被災の実情や県民の記憶、復興に向けた歩みを国内外に発信し、後世につないでいます。これまで約14万人を超える方々に来館していただきました。関心を寄せ続けていただいている皆様に、あらためて厚く御礼申し上げます。

今年8月30日には伝承館が建つ双葉町の帰還困難区域(許可なく立ち入りできない区域)の一部で避難指示が解除されました。あの日から11年以上が経過するなかで、ようやく町内に住めるようになり、9月5日には役場機能が戻りました。

ただ、震災と原子力災害の影響は今も続いています。津波被災地では家を建てることを制限され、原発事故による帰還困難区域は7市町村にあり、約3万人の方が古里から避難していらっしゃいます。

原子力災害は、福島で最後にしなければなりません。今後も複合災害の事実や、被災された方の想い、復興に向けた歩みを、防災・減災の教訓と共に伝え続けて参ります。

 

東日本大震災・原子力災害伝承館