長崎大のウクライナ避難学生らが見学

ウクライナから避難し、長崎大学に通う学生と研究者計11人が、福島県被災地視察研修として当館を見学しました。

東日本大震災と原子力災害からの復興に向けた歩みに触れてもらい、自国の将来的な復興の在り方について考えてほしい、と長崎大学が企画しました。

長崎大学教授の高村昇館長が館内を案内し、展示を通して震災や東京電力福島第一事故の被害の甚大さを説明。震災後にウクライナから福島に贈られた激励の絵なども見て回りました。

高村館長は研修室で講義も行い、放射線の基礎知識や復興に向けた取り組みなどについて話しました。
また、長崎大学の山下俊一名誉教授が講演し、福島第一原発事故とチョルノービリ原発事故の相違点や、チョルノービリで得られた知見が福島の原子力災害からの復興に役立てられている点を説明しました。

参加学生からは「どの災害も恐ろしいが、人々は決してあきらめず、協力と相互扶助によって困難を克服し、より強くなっていかなければならない」「ウクライナ侵攻が終わった時、そこで私たちは何ができるかを再度考える必要がある」といった感想が寄せられました。

研修は公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構が実施している「大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業」の一環として実施されました。