館長、上級研究員の「専門講座」募集しています

高村昇館長や上級研究員が講師を務める「専門講座」を令和5(2023)年5月8日(月)から12月28日(木)までの期間中、実施しています。

【写真説明:今年度の専門講座で講義する高村館長(右)】

高村館長と上級研究員3人の計4人から講師を1人選び、放射線被ばくと健康影響、原子力防災など、各専門分野に関する90分間の講義を受けることができます。

10人以上で来館される方が対象です。講師の日程および施設の予約状況などを調整の上、実施します。

なお、オプションで、被災地の現状を体感する「フィールドワーク」や被災者の生の声をお聴きいただける「語り部講話」といった既存の「一般研修プログラム」も併せて受講できます。

詳細は以下のとおりです。チラシは 伝承館 専門講座チラシ をご覧ください。

1 概 要

(1)事業名:東日本大震災・原子力災害伝承館 専門講座

(2)主催・会場:東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町中野字高田39)

(3)対象:10人以上で来館される方

期間:令和5年5月8日(月)~12月28日(木)※休館の火曜日を除く

時間:午前9時~午後5時(最終入館午後4時30分)

(4)予約:原則、希望日の1カ月前までに申し込みが必要です。上記期間中、合計12組程度募集

以下の専門講座申込書に必要事項を記入のうえ、当館事業課宛に電子メールでお申し込みください。

専門講座申込書様式

申し込み:東日本大震災・原子力災害伝承館事業課

電 話 0240-23-4402

メール densyoukan-yoyaku@fipo.or.jp

※講師の日程および施設の予約状況との調整次第で、ご希望に沿えない場合がございます。

 

2 講 師

・下記4人の中から1人が講師を務めます。ご希望の講座を記入してください。(最大第3希望まで選択可)。

【館長】

① 高村 昇(長崎大学原爆後障害医療研究所 教授)

分野:放射線被ばくと健康影響、リスクコミュニケーション

内容:本専門講座では、広島・長崎における原爆、チョルノービリ原子力発電所事故といった過去の事例を通じて放射線被ばくと健康影響について、またこれらの教訓をもとに12年前の東京電力福島第一原子力発電所事故の際には、住民の被ばく線量を低減化するためにどのような措置がとられ、それによって実際の被ばく線量はどうだったのかについて概説します。あわせて、事故発生直後から復興期において行われてきた専門家と住民とのリスクコミュニケーションの実際についても説明を行い、12年前の事故の教訓から複合災害への備えはどのように行うべきかを一緒に考える機会としたいと思います。

【上級研究員】

② 安田 仲宏(福井大学付属国際原子力工学研究所 原子力災害・危機管理部門 部門長)

分野:原子力防災と放射線

内容:本講座では、放射線から身を守るための基本について学びます。また、これらが原子力災害時の防護行動とどのように関連しているかを解説します。演者の原子力防災に関する講演活動でよく聞かれる疑問にもお応えいたします。対象者は、防災担当者(行政、消防、警察)、企業研修、教員、大学生、高校生、中学生、小学生などの実績があります。

③ 関谷 直也(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター 准教授)

分野:風評被害、災害流言、災害情報、日本の防災対策、自然災害の避難、原子力災害の避難

 

④ 開沼 博(東京大学大学院情報学環 准教授)

分野:福島復興・廃炉の社会科学、ボードゲーム型復興・廃炉体験で学ぶ福島学

内容:以下の2つのメニューのいずれかをお選びください。①「福島学入門」レクチャーです。廃炉・除染・産業育成・まちづくりなど重層的な問題に多様な主体が関わって進んできた福島の復興。その複雑な問題は文理、国・県・避難指示地域といった壁を越えながらこれからも進んでいきます。『はじめての福島学』『福島第一原発廃炉図鑑』等の著書をもとに、社会科学的な観点からこの復興、長期に及ぶ廃炉について解説すると共に、参加者の「いまなにが問題?」「結局どういうこと?」「これからどうなる?」といった疑問に答えます。②伝承館研究部門で開発・実践を進めてきたボードゲーム型教材「REVIVE」。防災避難、まちづくり、廃炉について小学生から大人まで、立場問わず短時間でコミュニケーションをとりながら学べます。東大で開講されている講義「福島学概論」でも使用してきた教材です。ワークショップ形式で気軽に、真剣に福島学に触れましょう。

 

3 プログラム・料金 (1人当たりの金額)

区分 一般 小中高生
【専門講座】(①、②必須)

①展示見学(60分※1)

②専門講座(90分)

 

入館料※2

1,400円

 

入館料※2

700円

【オプション※3】③一般研修プログラム

・フィールドワーク(60分)

・語り部講話(40分)

 

・1,000円

・1,000円

 

・500円

・500円

 

※1 目安の時間。ご希望の見学時間設定が可能

※2 入館料は一般600円、小中高生300円。

20人以上の団体で一般480円、小中高生240円。

このほか教育活動等での減免制度あり

※3 フィールドワーク、語り部講話の片方選択、両方選択のいずれも可能。

一般研修プログラムの詳細はhttps://www.fipo.or.jp/lore/trainingをご覧ください。