神戸出張展 「東日本大震災と福島の経験を伝える」開催中。11/26まで

東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)は10月3日(火)から11月26日(日)まで、神戸市の「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」で出張展「東日本大震災と福島の経験を伝える」を開催しています。関西圏では初の展示会です。
西日本では南海トラフ巨大地震が懸念される中で、東日本大震災による地震、津波、原発事故の被害の実態と、被災地の「今」を伝え、経験と教訓を発信します。

出張展チラシも併せてご覧ください。

【展示】
関西の人に向けて福島における地震、津波、原子力災害による被害の実態と最新の情報を発信します。展示構成には地理情報や地震、津波の大きさなど基礎的な事柄と被災地の復興状況を含め、最新の情報を盛り込みます。会場構成を①基礎的事柄や伝承館の紹介、②地震、③津波、④原子力災害、⑤最新の情報(長期避難と復興)の5つに分け、解説・写真パネル約50枚、実物約25点、映像約2点の合計約80点を展示します。

東日本大震災の津波で被災し、長い間水に浸った状態であったため、表面全体にフジツボが付着した車(2013年12月14日撮影 福島県富岡町)

東京電力福島第一原発事故の対応拠点だった旧オフサイトセンター(福島県大熊町)に残されていたホワイトボード。「3u(3号機)爆発(詳細不明)」など緊迫した様子が伝わる。

原発事故に伴い、帰還困難区域となった場所を示す看板

 

【概要】
(1)主 催:(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構 東日本大震災・原子力災害伝承館
共 催:阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
(2)名 称:出張展「東日本大震災と福島の経験を伝える」
期 間:令和5年10月3日(火)~11月26日(日)
月曜休館。10月9日(月・祝)は開館し、翌10日(火)休館。
時 間:午前9時30分~午後5時30分
会 場:人と防災未来センター西館1階(無料ゾーン)
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
(3)入場料:無料。人と防災未来センターの見学は有料。
(4)問い合わせ:東日本大震災・原子力災害伝承館 電話0240-23-4402

【関連イベント】
■展示解説会※終了しました
・10月3日(火)午前11時~正午
・当館学芸員が展示物を解説し、資料の背景にあるストーリーを伝えます。

■講演会「東日本大震災の経験」※終了しました
・10月3日(火)午後1時30分~午後2時30分
・当館学芸員が講演し、東日本大震災に関する基礎情報や被災地の現状を分かりやすく解説します。

■震災語り部講話※終了しました
・11月5日(日)午後1時30分~午後3時
・語り部2名が東日本大震災で被災した経験を語ります。避難の様子や当時の想いを自分の言葉で伝えます。
○語り部紹介
青木淑子(あおき・よしこ)
原発事故に伴い全町避難を経験した富岡町の県立富岡高校の元校長で、NPO法人富岡町3・11を語る会代表。被災者支援に取り組んできたほか、震災を「自分事」としてとらえてもらうための語り部活動に尽力している。東日本大震災に伴う複合災害、特に原子力災害で「人のつながり」を奪われたことの重さ、人を救うものは人でしかないことを語る。

横山和佳奈(よこやま・わかな)
浪江町請戸地区出身、東日本大震災・原子力災害伝承館職員。小学校6年で被災し、海の間近にあった家や学校が津波で流された。自身を含め児童全員が無事に避難できた経験を語る一方、最愛の家族を津波で亡くした。原発事故で捜索ができず、ご遺体との対面さえかなわなかった悔しさと悲しみや、「避難の情報が出たらすぐに逃げる」という教訓を伝える。

■ふくしま出身の若者が伝える「福島」
・11月26日(日)午前10時~午後4時
・東日本大震災当時は6、7歳だった3人の大学生が「ふくしま」と「自分自身」の12年間の歩みを振り返りながら、未来への想いを発信します。